牽牛星のよろず日記

自分の興味あることを思うがまま記述したいと思います。

映画

ヴォルデモートは何故負けるのか(魔法戦争感想戦を巡る原作再考察)

皆さんはハリーポッターという物語をご存知だろうか? 全世界で約6億ドルを売り上げたメガベストセラー長編物語である。額に傷のある少年ハリーポッターを主人公とした魔法世界での冒険と戦争を描いた7部作を知らない人はいないだろう。 そんな本作のファン…

マフラーを巻きし男の決闘(シン・仮面ライダー評論)

1971年4月~1973年2月までテレビ朝日で放送されていた仮面ライダー。現在に至るまで多くのファンを生み出し、そのフォロワーにより様々な仮面ライダーが作られてきた。 仮面ライダー生誕50周年企画として、何度目かのリブートが計画。監督に選ばれたのは、脱…

3.11トリロジー(『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』批評)

11/11(金曜)新海誠の最新作『すずめの戸締り』が公開された。本ブログは脱構築が大好きな自分が愛する様々な脱構築アーティスト ペップ・グアルディオラ 庵野秀明 秋元康 といった面々のプロダクトに焦点を当ててきた。そして現在の”大作画時代”の旗手にして…

怪物の肖像(『ダーマー』評論)

1991年7月11日、深夜、巡回中のパトロール中の警官の前に手錠を片手にかけ血相を変え『白人男性に殺されかけた』と黒人男性が助けを求めた。 そして、警官は男を連れ、その白人男性の住むオックスフォードアパート213号室へ向かう。部屋からは鼻を刺す異臭が…

犬鳴村を見て、、、夏

まぁ、そんな大層なことを書くつもりもないんですよ。一昨日に足を痛めまして、歩いて移動するのも億劫なので、ネットフリックスで映画でも見るかーと思い、本日から映画『犬鳴村』が配信されたとかで見た次第で、そして思うところかを駄文として書き連ねで…

献身に至る光の巨人の物語<シン・ウルトラマン批評>

本記事はシン・ウルトラマンの評論記事で、第1章で筋、第2章で引用、第3章で問題点を書き、第4章でシン・シリーズ次回作シン・仮面ライダーについての予想を与えた。 諸注意として本記事は派手にネタバレをしているので、内容を知りたくないという人は見るこ…

シン・マトリックス(『マトリックス・レザレクションズ』評論)

第1章 回顧 (1)M1の筋 (2)M1の考察 (2)M2の筋 (3)M2の考察 (4)M3の筋 (5)M3の考察 第2章 M4の筋 (1)彼らのその後 (2)赤か青か (3)第2の救世主 第3章 M4の考察 (1)メタ構造 (2)トリニティの物語 (3)作品は誰のものか 第4章 最後に 第1章 回顧 マトリックス、…

まごころをこめて『執着の円環』に終結を。(シンエヴァ評論)

『僕が「娯楽」としてつくったものを、その域を越えて「依存の対象」とする人が多かった。そういう人々を増長させたことに、責任をとりたかったんです。作品自体を娯楽の域に戻したかった。』 上は庵野秀明の朝日新聞be上の発言。新劇場版エヴァンゲリヲン最…

β世界線上の渚カヲル(エヴァ評論)

①はじめに ②Qという悲劇 ③新世紀エヴァンゲリオン ④オの終わりヲの始まり ⑤エンタメ路線としての新劇 ⑥相克するヲとオ ⑦僕が考える理想のQ ⑧Qの別解としてのシンゴジラ ⑨シンへの希望、そして ①はじめに エヴァンゲリオン(以下エヴァ)と聞いてアニメを見ない…